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DXの最前線③~食品産業~②

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食品産業DXDX事例

皆さんこんにちは!
Frontier Lotusの大蔵です。
 
前回に引き続き各業界に絞ったDX化の状況や事例を
解説していきます。
 
今回は、食品産業でよくあるDX化の障害とトレンドについてです。
 
・食品産業におけるDX化の障害 ーDXに対する認識不足ー
 
食品産業のDXは製造業と同様、一番の課題はDX人材、IT人材を社内で
できない。DXに新しくリソースを割くのが難しい、そもそもITに対して苦手意識がある。などDXに対する認識が不足していることが原因です。
 
参考:https://www.fujielectric.co.jp/products/foodfactory/research/research03/box/pdf/research_foodfactory_dx_2021.pdf
 
そのため、外部のDX人材や、IT人材と連携しながら社内にDXを推進することのメリットを伝えつつ、導入していくことが必須になります。
 
・食品産業のDX化トレンド
 
大きく分けて3つのトレンドになります。
 
①流通へのDX化
②卸や中間製造工場のDX化
③販売店でのDX化
 
各フィールドで違ったDXが進められているため、解説していきます。
 
①流通のDX化
 通常依頼があったり自社工場から卸に配達などをする際に、都度メールしたり、
 電話で依頼するなど本来の業務とは別に時間が取られることがあります。
 そういった流通の仕組みにDXを取り入れることで、商品手配のスムーズ化、
 各取引先へのルーティンの依頼を簡略化、発注状況の社内共有の簡略化などが
 行えます。
 
②卸や中間製造工場のDX化
こちらは製造業と同じく、生産管理や在庫管理、システムやAIによる生産リスク管理など多岐に渡る業務改善方法になります。

しかし製造業のDXと大きく違うのは、「工場単位、企業単位のDX導入」が特に大切になってきます。自社やその工場単位でのDX化を推進することで、業務のオートメーション化ができ、人は目で見る必要のある最終工程のみに注力できるようになるなど、人が少ない環境であればあるほど、このDXを推進することが大切になっていきます。
 
③販売店、飲食店でのDX化
店舗規模でのDX化を進めていく形になりますがその中でも、労務管理(従業員のシフト管理や、給与管理など)が特に注目を集めています。

労務管理をDX化することで、毎月誰がいつどこで出勤するのか自分の端末で確認できるようになり、人が足りないときや応援を依頼したいときなど、状況共有も簡単になります。

また給与計算や月末の支払い計算もDX化することで、数字の取り込みから年末の確定申告まで実施できるように仕組み化することができます。

導入費用も労務管理だけであれば、比較的安価でできるので、ぜひ一度体験することをおすすめします。
 
まとめ
・DX化をすすめるためには助成金などを利用し外部の誘致と内部のIT化人材育成が必要な場合が多い。
・自社の関わっている食品産業のフェーズによってすすめるDX化に違いがある。
 
以上となります。
次回は実際の事例を解説します!

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