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DXの最前線③~食品産業~③

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皆さんこんにちは!
Frontier Lotusの大蔵です。
 
前回に引き続き各業界に絞ったDX化の状況や事例を
ピックアップして解説していきます。

今回は食品産業のDX事例についてまとめました。

①流通へのDX化:JA×農業生産者

サービス:
農業者と青果流通事業者間のやり取りのデジタル化による流通現場業務の効率化

課題:
出荷量のやりとりは紙やファックスで行われ、その情報を受け取った流通担当者がシステムに入力していくという流れで手作業で業務を行っており、
結果として担当者の情報の入力間違い、出荷情報の伝達が遅いなどが課題となっていた。

成果:

農業者は、LINEを窓口に利用が可能なnimaruアプリを使って日々の出荷情報や一週間の出荷スケジュールを出荷先の事業者へ共有。

出荷予定のやり取りでは天候などの影響で出荷予定が変わった場合もLINEから簡単に修正情報を送ることができ、クラウド上のnimaruを介してタイムリーに流通事業者の基幹システムに登録される。

流通事業者は、登録された出荷情報を集計し、販売情報として活用していきます。
これまでの紙やFAXによる業務よりも正確な情報を早く把握でたのので、
有利販売をすることができた。

今後の課題:
データ活用がまだ始まったばかりのため、今後他の生産者や、流通業者と提携していくことが必要になっていく。

参考:https://www.maff.go.jp/j/kanbo/dx/dxsub/dxcase9.html


②卸や中間製造工場のDX化:味の素 スマート工場

サービス:工場のデジタル化による、全体の商品生産能力の向上

課題:労働生産性が本来の目標に比べても低く、なかでも食品製造業は他業種よりも相対的に低いといわれている。味の素も例外ではなく、その課題解決をするために、工場のDX化に取り組んだ。

成果:ネットワークカメラシステム導入。
当初、製造工程の遠隔監視や作業実績の録画を目的として、1工場あたり最大400台のカメラを設置。現場がカメラの使い方を試行錯誤する中で、トラブルの早期解決や現場に行かずに済む遠隔操作など新たな改善を行った。
これにより1工場あたり年間1000時間削減する効果があった。


今後の課題:
デジタル化、スマートファクトリー化、生産技術の高度化が進んでいくことにより、人には時間が生まれてきます。この時間でさらなる効率化や、新たなお客様価値の創造が求められるようになると考えており、期待値の再定義やそのためのトレーニングや教育プログラムの整備などもデジタル化と並行して進めていく必要がある。

参考:https://www.nttdata.com/jp/ja/data-insight/2020/052901/


③販売店でのDX化:肉汁餃子のダダンダン

サービス:予約システムの導入

課題:
コロナの到来により店舗内のオペレーションの工数増加、各サイトでの予約状況や管理が複雑化することによる店舗責任者の負担増加があった。
またコロナによる利益圧迫によるアルバイト採用の縮小などが原因となり、人手不足となっていた。

成果:
電話、インターネット予約、SNSなど様々な経路から入る予約を一括で管理できるようになり、複数のグルメサイトからのネット予約取り込みや在庫連携のほか、
管理画面からグルメサイトを編集する(サイトコントローラー)機能を搭載し、店舗担当者が予約状況の調整や媒体管理に追われる業務負荷軽減に成功。

今後の課題:
幅広く導入することで、人でないと成しえないサービスと、省人化・自動化してもお客様にご満足いただける作業とを切り分け、業務効率化、コスト削減、売上向上、顧客満足度の向上を視野に入れた活動をしていく。

参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000062.000017143.html

まとめ
・流通をDX化することで人の負担と、販売の機会損失を軽減した。
・製造工場をDX化することで、人の負担と、製造管理による利益増が見込まれた。
・飲食店など販売店をDX化することで、人手不足の軽減と、顧客獲得ができた。

以上となります。
ぜひ参考にしながら自社にあったDX化の取り組みをしていきましょう!

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